銀河はめざめた

Annaの雑感、ショップ日記、巡礼記、キスマイごと

秘めたる祈りは熱く、鋼のごとく

春は庄内に行きたくなる。

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…のかわからないですけど、

意図せず先日、去年と同じ時期に山形は庄内地方へふらりと行ってきました。
その前に行った時も春だったな。
去年は鳥海山近辺をぐるぐる回って、丸池様とか釜磯の湧水見たり、
秋田側まで足を延ばして、元滝見たりして、、とにかく虜になってしまったのでした。
奈良や糸魚川に恋に落ちたのと一緒の感覚ですね。ご飯もおいしかった。
庄内スキ♡ 鳥海山出羽三山スキ♡ 庄内の自然のエナジー最高♡
その土地その土地のエネルギーってありますが、肌になじむ感じ?
なんて言ったらいいのか、お懐かしうございますぅ、みたいな感じです。(更に謎)

そして先日のこと、行きたいな~と思いつつ、1年ぶりの庄内。
来たはいいけど、月山も湯殿山も本宮まで雪で行けないだろうしなーと思って、
なんとなく湯殿山の瀧水寺大日坊に訪れてみました。

500円の拝観料で簡単なお祓い(若めの方がしてくださいました)と、
大日坊の歴史を高齢のお坊さんが説明してくれたんだけども、
お話し前のお祓いが最高にすっきりしたのよ。
お経(でいいのか?)の「六根清浄~」の独特のリズムと大きな梵天
パッパッと振ってもらったら頭がスーッとしていって。
テレビとかで修験の方が「懴悔(さんげ)懴悔(さんげ)六根清浄~」って
唱えながらお山を駆けているの見るとなんか知らんけど
あのリズムにウルっときちゃうので、たぶんその感覚なんですけど。

高齢のお坊さんによる大日坊の歴史のお話は、ちょっと偏ってる部分あるなー、
商売っ気あるなー(笑)と、思うところはあったものの、
講談聞いているみたいですごく面白かったです。
羽黒山出羽三山神社では出羽三山崇峻天皇の皇子である蜂子王子が
開山としていますが、大日坊は大同2年に空海が開いたと言われているそうで
羽黒山側と湯殿山側で見解が違うのも面白いです。

明治の神仏分離廃仏毀釈で、羽黒山などが神社に変わった中でも、
ここはお寺であることを変えず、かなり大変な目にあったようで、
そしてお坊さんの口ぶりから、どうも羽黒山と確執があるような雰囲気を感じました。
それと明治政府への恨みたいなのを感じて、
あれ?これこの感じ良く知ってるな、なんだっけ、常日ごろ味わってるやつ…

そうそう…地元会津と一緒じゃん!

って思ったけど、そもそも庄内は戊辰戦争会津同様に
旧幕側の急先鋒(会庄同盟っての組んでましたわ)で、
その根底にある気骨のようなものは、似てるんだなと気づきました。
庄内って勝手ですけど自然が雄大なだけにおおらかなイメージがありましたが、
奥に反骨精神のような鋭い熱意のようなものがあるのだと感じてびっくりしたのでした。

こちらのお寺、真如海上人という方の即身仏もいらっしゃいます。
即身仏に対してあまりいいイメージがなかったのですが、
即身仏の説明や神仏分離で大変だった話とか色々聞いていたら、
庄内のどういった歴史や風土から、即身仏が生まれたのだろうと
妙に興味がわいてきて、帰ってからネットとか文献読み漁って色々調べてしまいました。

以下、ながーくなりますが、お付き合いください。笑

出羽三山は今は月山・羽黒山湯殿山ですが、
その昔は、湯殿山は含まれなかったようで、
(中世頃までは鳥海山・月山・葉山のことを三山と言ったという説もあり)
湯殿山は山のことではなく、現在湯殿山神社のご神体となっている巨岩のことを言ったそうで、
湯殿山出羽三山それぞれの「総奥の院」とされたそうです。
湯殿山麓には別当寺として湯殿山派4ヶ寺(注連寺、大日坊、大日寺、本道寺)というのが存在していて、
4ヶ寺の宗派は江戸時代の寛永中期(1624-1644)ごろには
真言宗の影響が濃くなっていったそうです。


湯殿山4ヶ寺で活動した人々は、およそ三種類に分けられるようです。

清僧(正式な僧侶)
修験者
一世行人

この中でも湯殿山を中心に活躍した一世行人は、
<一生をかけて修行する人々>とのことで、とても特殊な立ち位置だったようです。
寺の中でのヒエラルキーは低く(低いというか別格というのが正しいのかな)
修験者の入峰儀礼にも参加できず、寺での灌頂も受けられなかったので、
修験でも仏の道でも上を目指すことはかなわなかったようです。
湯殿山の修験者は、家を持ち妻帯し百姓などとしての仕事も持っていたようですが、
一世行人たちは禁欲し肉食せず、行に専念していたとか。
極寒期に山に入り、湯殿山の仙人沢や玄海に千日間籠り続け、
水垢離し、木食行(肉食を避け、木の実・草のみを食べる修行)をしたそうです。
そんな栄養状態良くない中での行で、湯殿山の仙人沢などでは、
行の途中でたくさんの一世行人が亡くなっているようです。

即身仏の多くは、実は一世行人と呼ばれる人たちがなったもののようです。

少し話を戻しますと、出羽三山羽黒山
もともとは湯殿山と同じ真言宗のお寺だったそうなのです。
羽黒山中興の祖と言われる別当天宥法印が、
徳川家の庇護を受けるために天台宗への改宗を行います。
羽黒山側は湯殿山派4ヶ寺にも天台宗への改宗を求めますが、
拒まれたため、裁判に発展したそう。

神仏分離以前に、ここで羽黒山との溝ができたんだな~と納得。
そして湯殿山派は自分たちの真言宗としての正当性を求めるために、
「開祖の空海に倣い、即身成仏を実践している」と宣言しました。
そのために、そこから湯殿山派の行人たちは即身仏を目指すようになったのだそう。
その証拠にそれ以前に即身仏になった人はいなかったそうです。
これを知り、とてつもない衝撃を受けました。

古代からお山の利権をめぐった宗教間でのなんやかんやを
自然は、神々はどう見ていたのだろうと思うと眩暈がしますが、
ただ、純粋なまでに行に打ち込む一世行人の姿には、頭が下がる思いです。

ある部分では柔軟にものごとに向き合っていくことが大切だと思っていますが、
それには熱く鉄のような意志が心にあってこそだと。
貫き通すことへの強い想い、を湯殿山の歴史から感じました。

それと明治の神仏分離で失ったものは、仏像や建造物のモノだけでなく、
祈りの形というか、何かもっと別の大切なものだったのではないかというのも、
すごく考えさせる庄内小旅行でもありました。
雪が解けたら湯殿山の本宮や月山、鳥海山に登拝してみたいです。

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長々と失礼しました!

熊谷千春さんの2020年冬の福島(南会津)リトリート

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毎年恒例となってきました熊谷千春さんの冬の福島(南会津)リトリート❄️
今年も南会津出身の相方と共にご案内させて頂きました。

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リトリートの様子は千春さんがご自身のブログに纏めてくださっています。

福島リトリート1日目レポ

福島リトリート2日目レポート

今年はご存知の通り全国的な暖冬で、雪の少ない南会津でしたが、いつもは体験できない冬の静けさ美しさ、冷たさ暖かさを感じて頂けたのではないかなと。
私にとっても濃くて楽しいツアーでした。

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今回彼の実家の山で焚き火をしたのですが、
少人数だったので山飯をしました。
千春さんのご主人=巨匠が作ってくれたラーメンと、雑炊、炭火焼の目玉焼きの美味しさったら♡
他にもマシュマロ焼いたりソーセージ焼いたり焼鳥焼いたり…楽しかったなー。
火で遊ぶっていいよなぁ。(しみじみ)

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本当の静寂の世界に佇む幸せ、そして滝の流れ落ちる水の音や、
帰り際に聞いた地鳴りのような風の音(飛行機かと思った)は耳に残って、
自然が作る静と動の音はすごいなーと感激しました。

皆様本当にありがとうございます!
また福島に遊びにいらしてくださいませ☆
お待ちしております。

 

次は夏の只見かな?笑

糸魚川

ご無沙汰しております、Annaです。
ブログ書くリハビリも兼ね、記事にしようしようと思いながら、下書きのままだったものを少しずつ投稿して行きますね。


昨年の7月の半ばから新潟県糸魚川に通うようになりました。笑
新潟は小さい頃から家族で良く行っていて、新潟市に3年間ほど住んでいたこともあり、大好きな場所なのですが、糸魚川に初めて行ったのは20代半ばのこと。
会津から電車を乗り継いで、糸魚川駅で行われていたミネラルショーを見に行ったのがきっかけでした。
その時は天津神社とフォッサマグナミュージアム糸魚川駅ぐらいしか行けなかったのですが、去年は車で様々な場所をまわってきました。

まず糸魚川の何が素晴らしいって、その地形と自然。
日本海と切り立った荒々しい風貌の山々のコントラストがとても美しく、心底好きになってしまいました。
糸魚川静岡構造線をまたぎ、東日本と西日本の境目であること、フォッサマグナという特殊な地帯で、翡翠が生まれ出づるところだということ。
ヌナカワヒメなどの古代の女神の土地であること。
好きにならざるをえない要素だらけなのですが、実際に訪れて佇んでみて、その漂う空気感、エネルギーはとても高揚感があり、木霊みたいな私にはとてもチャージできる場所です。

大好きな場所の一つは、小滝ヒスイ峡。
清んだ流れの川には大きな翡翠の塊がごろごろ!
(注:小滝ヒスイ峡での翡翠採集は禁止されています!)
そして遠くからも圧倒される明星山の岩肌は岩マニアにはヨダレものです。
とても静かで美しい場所なので、訪れるたびに岩の上に横たわってボーっとしております。

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小滝ヒスイ峡からほど近い高浪の池から眺める明星山も格別です^^
翠色の深さ13mの高浪の池もとても静かで良きトコロ。
池にせり出した大きな枯れ木と、小さな祠の後ろに立つ大きな木がお気に入りポイントです。

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能生の白山神社弁天島にも行ってきました。
ここは能生ヒメハルゼミという天然記念物の小型の蝉が生息しております。ヒメハルゼミは、一斉に鳴き出すことが特徴なのだそうで、ちょうど我々が訪れた時も神社の裏手にまわったら一斉に鳴き始めて、それがなんだかとっても神秘的でした。

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木浦地区にある長者温泉ゆとり館で温泉にも浸かってきました。
糸魚川にはいろんな温泉があるっぽいので、、雨飾温泉笹倉温泉、柵口温泉…etc
糸魚川のいろんな温泉めぐりもしたいな~。

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それとおすすめなのは権現岳とその麓の奴奈川姫の産所と呼ばれる磐座。
磐座の場所は独特で面白かったですが、何より権現岳の佇まいやエネルギーが神々しくて、素晴らしくて、こちらの場所にも恋してしまいました。いつか権現岳に登ってみたいなぁ~~。それぐらい素敵なお山でした。

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そして忘れてはいけないのが、糸魚川に訪れるたびに楽しみにしている、海岸での翡翠探し!
翡翠はまだごく小さなひと粒しか見つけられていないのですが、
富山の越中宮崎海岸から糸魚川の多様な石たちを浜辺で眺めるのはそれだけで飽きないです。特にここで拾えるネフライトがだいすき♡なのです。
採集した石をフォッサマグナミュージアムで鑑定してもらえるのもうれしいです。

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何度行っても強烈に私を惹きつける糸魚川
これからも足しげく通おうと思っておりますが、糸魚川のみならず県境などの境界にある地域って本当に面白いです。
某番組でキワ(際)やハシ(端)が面白いと言っていますが、まさにそれ。
気が付くとそんなところばかりに足を延ばしているのよね~~。
またそんな大好きな場所のことも綴っていければと思っております。
お付き合い頂きありがとうございます^^

新年は、西へ

1月2日から1月6日の5日間、彼氏と共に車で旅に出ていました。
北陸経由で富山に前後1泊し、
石川、福井、滋賀、京都と南下して2~3年ぶりに大好きな奈良へ。
奈良や京都、滋賀、大阪、西の国へは時折無性に行きたくなります。

関西へ行くなら会いたい人も何人かおりまして、
でもさすがに三が日に声をかけるのは…と思っていたのですが、
なんと旅の途中、京都のお友達のお二人、
Cちゃん&セレーナ・マリアさんと合流することができました^^
お二人と八幡市石清水八幡宮京田辺の月読神社に初詣してきました。
本当に直前だったのに駆けつけてくれたお二人に感謝です。
この日は一緒に夜ご飯もご一緒できて、色んな話を楽しくさせていただきました。

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奈良は若草山の麓のMountain Home Lodge in Deer Parkさんに2泊。
とても綺麗で快適でコスパの良いお宿でした~。

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こちらに泊まれたおかげで夜の二月堂へ行くこともできました。
夕方過ぎると年始でも若草山近辺はとても静かです。

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今回奈良では初めての場所にも行けました。
天理市のの石上神宮
布都御魂剣をご祭神とし、十拳剣、七支刀などなど
たくさんの剣にゆかりのある、物部氏の古社。
もっといかめしい場所だと思っておりましたが、
石上は思っていたよりとても静かで
優しい場所で、
光と空気と水と緑が美しかったです。
お社よりも、この池と森と山のほうから明らかに美しい気が漏れてきていました。

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そしてずっと行ってみたかった宇陀の室生龍穴神社の奥宮・吉祥龍穴や天岩戸にも。
静かで美しい場所でした。岩盤の迫力に圧倒されました。
なんかどことなく栃木の那須塩原の竜化の滝~天狗岩近辺に似てるな~と思いました。
那須塩原のほうが「気配」は少ない?the自然って感じなんですけどね。笑

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室生を後にして、折角だからと、宇陀市巡り。
ふらりと見つけた宇陀の八咫烏神社や、宇太水分神社阿紀神社も巡りました。

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阿紀神社では何故だか心に残るおじいちゃんとの出会いもありました。
阿紀神社周辺は古代、阿騎野(あきの)といって、
貴人の狩場であったそうなのですが、
その方、柿本人麻呂がその阿騎野にちなんで詠んだ歌の歌碑を探して訪れたようで、
ひょっこり現れた我々にその場所を尋ねてこられたのですが、
むろん我々も初めての場所で分らず。笑
我々が福島から来たと知ると大学の時に福島の友達がいたのを思い出されたようで、
短い言葉だったのですがその思い出を語ってくれました。
ちなみにその歌碑はおじいちゃんが去った後、
我々の車を止めていた真後ろにありました。笑

阿騎の野に宿る旅人打ち靡き眠も寝らめやも古思ふに」

 ↑ ※リンク先に現代語訳と解説があります。

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帰りは北上する途中で、京都の木津川の蟹満寺や湧出宮に寄り、
そこに残る伝承に想いを馳せることになりました。
古代には失われた神々や人々の歴史がまだまだありそうです。
蟹満寺は蟹が蛇を退治したという伝説にちなんだ扁額がすごいです。

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京都を抜け、滋賀。
帰りは湖西を北上しました。
近江神宮白髭神社に立ち寄ることができました。
白髭神社の湖中大鳥居は有名ですが、それだけでなく、
白髭神社の磐座と森が素晴らしく、しばらく佇んでおりました。

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西に居る間中お天気がとても良く、
どこも素晴らしい光に満ちていましたが、
白髭神社を後にして車を走らせていると、
最後に琵琶湖に大きな虹がかかっているのを見れました。
(写真を上手く撮れず無念)
なんだか旅を祝福してくれているようで嬉しかったな。
その直後から富山までずっと雨・雨・雨でしたけど。(笑)
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前後2日泊まった富山も、お酒とご飯がとっても美味しくて、
そしてとても空と海が美しかったです。(荒れてたけど・笑)
今度はもっと時間をかけて富山探索したいなと思いました。

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そして最終日、富山の朝日町と新潟の糸魚川へ。
浜辺で翡翠探しをして、この旅を締めることにしました。
2018年夏から通い続けて、三度目の正直。
雪がちらつく真冬の日本海で波に濡れながら、
ようやく小さな翡翠輝石をゲットしました。

たくさんのギフトをもらった旅でしたが、
形となって宝物を最後に受け取ることができました。
土地の精霊や神々よありがとう~~~。

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まだ旅の余韻が残っていますが、
このエネルギーを咀嚼して製作のほうに活かしていけたらなと思います。

皆様の2019年も素晴らしい幕開けとなりますように。

 

2018.9.15~16 菫香さんの南会津鉱脈ツアー

Annaのアクセサリーを置いて頂いておりますネットショップCelestial Caveのオーナーであり、新宿御苑のサロン サンクチュアリ でエネルギーワークや講座を開かれている菫香さんの南会津鉱脈ツアーが開催されました。
今回、こちらのご案内役を私と南会津出身の彼氏とでさせて頂きました。

 

会津、奥会津地方でも今回は只見町がいいだろうと何となく思っており、初日には只見町布沢の恵みの森とジャスパーやカルセドニーが採集できる、只見町K川へ行ってきました。
恵みの森はブナの森の一枚岩の川です。途中には岩盤に石英脈の入る場所もあり、岩盤のグラデーション、木々の深い緑がたいへん美しかったです。


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その次に訪れたのがK川。上流が工事中だったため、下流で川遊びです。こちらで採集できる只見町のジャスパーはシリカ分が多いせいか照りが強く、ところどころにオレンジ〜イエローが混ざっていて美しいです。


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私&彼氏は、今回は下の写真の中央2つだけお持ち帰りしました。左は珪化木(木の化石)、右はイエロージャスパーです。ちなみに両脇のカルセドニーも以前こちらで拾ったものです。
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そしてツアー2日目は只見町の三石神社へ。
三つの巨石が御神体の神社です。
巨石には小さな穴がたくさん開いており、そこから前日の夜降った雨水が雫となって落ちてきていて、みなさんお持ちの水晶などをチャージされてました。

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天気予報は曇雨でしたが、昨日に引き続き再び青空が☀️

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時間があったので、近くの別な神社まで足を伸ばしました。

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只見川の氾濫を止めるために最初はスサノオを祀っていたそうですが、最終的にここに瀬織津姫を祀ったことで氾濫が止まっそうです。

裏手の山がすごい気になるな〜(笑)と思ってたら伴子さんもそうとのことで、山を前にしてしばし2人で佇みました✡️ 異次元の入口のような場所でしょうか。

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お使いの蛇ちゃんにも三匹遭遇しました(笑)そして全然逃げない🐍不思議な場所でした。

 

只見や南会津は、来る度に不思議な場所だなあと思います。普段は悠久の時の中に深く沈んで眠っているような。もしくは別な次元に本体があるような、そんな不思議な場所です。
いつでも全て見せてくれるような場所ではないというのが魅力でしょうか。今回は雲がかかっていて見えませんでしたが、只見の浅草岳や毛猛山などの、神が住まうかのような佇まいの山々も本当に魅力です。

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私は今回のツアーを通して、自然とのコミュニケーションについて改めて深く考えました。

初日の夜に皆様はお宿にて、採集した石と繋がる瞑想をされたそうなのですが、まだ石が自然から掘り出されたばかりで眠っている…意識的になっていないのだそう。

それと瞑想中に、只見の自然の精霊がサンショウウオという形を取って現れたそうですが、サンショウウオは何を言うわけでもなく、じっと皆さんの様子を見ていたそうなのです。

それを聞いて自然というのはあるがままな状態なのであって、次元の違う精霊界や自然界のことを正しい正しくないとかジャッジするのは人間のエゴで、無粋なことなのだなと。そして自然は何か言うわけではないけど、人間のすることをきちんと「見ている」ということ。とても背筋が伸びる思いがしました。

私は自然のことが大好きだけど、同時に自然を壊す存在であるということも忘れてはいけないと思っています。だからこそ自然の中に入っていく時は敬意を持って入るようにしています。

人間が生きるということは、地球の資源を少しずつ使わせてもらっているということ。優しく、美しく、豊かな自然は、恐ろしい存在でもあるということ、畏敬の念はわすれないようにしたい。だからこそ向き合うことに、恥じない自分でいたいなと思いました。 

 

何となくツアーの前日に、もののけ姫の最後のサンとアシタカの言葉を思い出していました。

 

「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」
「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。ともに生きよう。会いにいくよ。ヤックルに乗って」

 

人間と自然の関係性。
自然への愛…というよりは、向き合う志みたいなものを改めて強く心に刻んだツアーでした。そして自然の素晴らしさ、素朴さ、恐ろしさ、美しさを私なりのやり方で、色んな形で伝えていければいいなぁと思いました。

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会津〜南会津の裏観光大使これからも細々とやってきます。マニア向けな場所をお探しの方はどうぞお声がけください(笑)

 

菫香さん、ご参加の皆様、この度は本当にありがとうございました!

2018.8.4~5 熊谷千春さんの那須塩原&南会津リトリート

みなさまこんにちは。前回のブログ更新から時間があいてしまいました。
久しぶりのブログ更新です。
7月半ばから8月にかけ、仕事と遊びと急に決まった引越しとで全力投球だったもので、だいぶバタバタしてしまいましたが、ようやく落ち着いてきたので、少しずつ記事を投稿していこうと思います。

まずは8月頭に開催された熊谷千春さんの那須塩原&南会津リトリートにご一緒&ご案内させて頂いたことなどを写真メインで少し振りかえってみようと思います。

初日の那須塩原はスッカン沢へ皆様とご一緒いたしました。
スッカン沢は石器時代より黒曜石の産地として有名な高原山のカルデラ跡を源流とする渓谷で、途中に無数の滝が連なっております。高原山の火山の鉱物や炭酸が水に溶け込んでいるためか乳白色~ブル―の美しい水をしており、ほのかに硫黄のような?香りがします。
スッカン沢の名前の由来は「酸辛い沢」だそうです。
酸性が強く魚が住めないのか、あまり生き物の気配のしない不思議な沢です。虫もいないし涼しいし、静かですごく過ごしやすかったですね。
岸壁の柱状節理も圧巻です。
6月にも一度来訪しているのですが、その時とはまた雰囲気が違ってそれも面白かったです。本当に神秘的な場所です。

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虹が見れたのも本当に嬉しかったです。

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皆さんとの集合写真。水にずっと浸かっていたので少し寒いぐらいでした。
光が美しいです。

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2日目は福島県に移動しまして、南会津町竜神滝と釜滝を皆さんにご紹介致しました。
栃木と福島の県境にある荒海山を源流とする荒海川にかかる滝です。
荒海川は阿賀野川水系最上流部の川で、この水は会津盆地を通り新潟県へと流れ、最終的には日本海へと注ぎます。

この滝の少し奥の方に、八総鉱山という鉱山が昔あり、一時は鉱山からの排水で魚も住めない川だったようですが、近年元の綺麗な川に戻ってきたようで、昨日のスッカン沢と対照的に沢山の魚や虫、動物などの生き物を目撃しました。

こちらが竜神滝。雨乞いの滝だそうです。
深い滝壺に吸い込まれそうになります。
祠のある大岩は横から見ると龍の頭のようです。

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川の岩盤にはよく見ると石英脈が走っています。

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こちらは釜滝。
赤い岩盤のかっこいい滝です。

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キラキラの水面と木々を揺らす風の音にしばし溶けておりました。

2日間、すっかり滝三昧でしたね~~。
眺めるだけじゃなく実際に自然の中に入って遊ぶと色んなことに気づきます。
参加された皆様も自由に滝や川や森で遊ぶことでチャージされたのではないでしょうか。

私もたくさんのギフトを感じながらの2日間でした。
皆様ご一緒できて幸せでした。
本当にありがとうございます!

ときはたまゆら

越谷市に住む、死んだ祖父の一番下の弟「のぶおじちゃん」が入院したと、
つい先日、父に連絡が入り、先週末お見舞いに行ってきました。

父は一人っ子なので、父方の親戚づきあいというのは、私たち姉弟の代では希薄で、名前も良く知らない親戚が多いのですが、「のぶおじちゃん」は小さい頃からお世話になっていて、祖父が小学生の時に亡くなっていることもあり、私たち姉弟にとって祖父のような存在でした。
話し上手でユーモアがあり、会うたびに仙人のような格言を一言「置いていく」ような人で、年に1度おじちゃんが会津に帰省するのを楽しみにしています。

ちょうど1年前に会津に来た時も80代半ばなのに夜遅くまでたっくさんお酒を飲んで喋って、元気だなあと思っていたのですが、突然の入院の知らせ。
想像していたよりかは元気な表情を見れたので、少し安心しましたが、喋ることや食べることが難しくなってきているので、とても心配です。

知っている人がある日亡くなっても、自分は泣いたりしない冷たい人間かもしれないと思っているところがあるのですが、それでもいなくなったら寂しいなと思う人は何人かいます。
元気になったのぶおじちゃんと、また美味しいお酒が飲みたいな。

あの頃小学生だった私も今や30歳を過ぎてしまって、時が流れたんだなというのをしみじみと感じています。
会いたい人には会ったほうが良いし、やりたいことはやったほうがいい、悔いを残している場合なんかじゃない、と言葉にするとだいぶ陳腐だけど、本当にそうなんだよなあと思います。黙っていても時は流れるから。
そういう意味で、のぶおじちゃんは「時」の使い方が上手い人なんだと思います。だから一言に重みがある。全く同じように生きることはできないけど、彼のように上手な「時」の使い方ができたらいいなと思っています。

越谷でのお見舞いの後に、一緒に付いてきてくれた彼氏と行きあたりばっ旅をしてきました。
越谷から千葉県は野田市へ、野田では櫻木神社という神社へ立ち寄りました。
たまたま看板を見つけ立ち寄った場所でしたが、大変立派なお社で、とても気の良い場所でした。
藤原氏平安時代に創建した野田市最古のお社だそうですが、境内からそれよりも古い時代、古墳時代前期に玉類を作っていた生産工房跡が出土したそうです。

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そこからさらに利根川の流れに沿って海まで出ました。鹿島灘
5月の海、大変美しかったです。

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一泊して、茨城では魂の故郷のひとつの鹿島神宮や、鹿島の元宮である大生神社、坂戸神社、沼尾神社に立ち寄りました。
鹿島神宮には前日の夕方、誰もいない境内を散策できたのも良かったです。
次の日は雲一つない青空で、木漏れ日が美しく揺らめいていました。
どのお社も緑のエナジーが爽やかで本当に心地よかったです。

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最後は大洗まで北上して、磯浜古墳群を見て、そこから帰路へ。
帰りの空にずっと不思議な雲と彩雲が出ていました。
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時空を越えた旅をしてきたようなそんな感覚、また少し自分のエネルギーが、微細に変化したような気がします。
流れゆく時と、そして時の狭間にある永久と。
私たちはその二つを感じながら前に進んでいくのだと思います。
出会うすべてに感謝しながら。

玉響(たまゆら)=勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと。転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬」、あるいは「かすか」を意味する古語。 wikipediaより