銀河はめざめた

Annaの雑感、ショップ日記、巡礼記、キスマイごと

映画「信長協奏曲」を見て(ネタバレもあるよ)

だいぶ前になってしまいますが、妹と友達と3人で「信長協奏曲」を観てきました。
高校生の三郎が戦国時代にタイムスリップしてひょんなことから織田信長として生きるというお話。
キスマイの藤ヶ谷くんが犬千代(前田利家)役で出演するということでドラマも観ておりまして、またドラマが始まる前に、原作の漫画も読みましたが、原作もド ラマも時代考証とか細かいところのツッコミどころはたくさんあるのでしょうが、それなりに作り込まれていて楽しいお話でした。

映画もエンターテイメント気分&犬千代君を楽しめればいいかなと、結構かる~い気持ちで観に行ったのですが、 映画館を出るときにはもう目がうるみっぱなし、テーマも重みもきちんとあって、心に語り掛けるものがある見ごたえのある映画でした。ほんっと感無量でし た。(笑)

自分たちのしていることは時代を動かすには足らないけど、きっとその次の世代がそれを引き継いでくれる…大河の一滴。…みたいなことがテーマの映画ってどうしても揺さぶられるものがあって、例えば風立ちぬクラウドアトラスなんかが私(そしてたぶん妹も)はとってもココロのどこかにリンクするのですけど、それと同じものを感じてしまい、泣けてしまいました。

映画の中で平成の世からタイムスリップしてきた三郎は、戦国の世の中で織田信長として生きていく中で、平和な世の中を作りたいという思いで天下統一へ突き進んでいくわけですが、結果、秀吉の思惑によってその夢は断たれます。
でも、その数百年後の未来、三郎が生まれ育って、そして戻っていった「現代」は合戦のない世の中なわけで。フィクションのお話しではありますが、実際に2016年と言う現代にいたるまで沢山の人々が繋いでくれた今であるんだよなということを、映画の向こうに感じていました。

今の時代も不安なことだらけだし、結局争いはなくならないし、そんなに平和ではないかもしれない。問題は山積みであるけれど、それでも現代は国内で合戦をしていた頃に比べたらある意味平和で自由になった部分がたくさんあると思う。
やっぱり同じことの繰り返しではないんだなと。日々を少しずつ重ねることで明日は少しつ変わってゆくのだと。それを考えていました。

ままならないこと、憤ることもたくさんあるけど、日常の中で自分のできることを、粛々とこなしていくこと。それこそが、映画の中で出てきた「天命」という言葉の意味するところなのではないかと思いました。それがとても胸に響きました。
私も私の天命を全うして、次の世代に繋いでいきたいな。
そう熱く思ったのでした。

 

それにしても本当に面白かった~。信長協奏曲
これで藤ヶ谷君の犬千代姿も見れなくなるの寂しいね~。

 

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