銀河はめざめた

Annaの雑感、ショップ日記、巡礼記、キスマイごと

パエトンの墜落

私には幼い頃、良く見る夢がありました。

小学校の遠足で担任の先生に引率されながら、クラスメイト達と一緒に歩いていると、着いた場所は何故か夕暮れの海辺…。
私の住んでいるところは東北の内陸なので、歩いていける距離にもちろん海はありません。「ここどこ???」と思いつつも、何故かその景色に引き込まれていって、いつの間にか列を離れ、ひとりきりで浜辺を歩いている私。

右手には薄紅色に染まった大海原。ゆるいカーブの海岸線の先は切り立った岬のようになっていて、ちょうどその岬の上に赤い煉瓦造りの小さなお城が建っています。
そのお城への道は浜辺から上がれるようになっていて、気がつくと私はそのお城らしきものの階段を上へ上へと登っているのです。円形のキープ(塔)の螺旋階段を上り詰めると、大海原が一望できる屋上です。下は断崖絶壁。

そこから私は海を眺めているのです…。
ちょうど夕暮れ時で、真っ赤な太陽が海に沈んでゆきます。
それは今思い出してもとても美しい景色で、鮮明に色彩が蘇ります。
周りには人の気配がありません。

夢の中で私は、しばらく美しい夕日を眺めているのですが、もう夢が醒めそうだな~っていう頃になると、景色は一転、何故そうなったのか前後がよく分からないのですが、私の身は吸い込まれるようにその屋上から、崖下の海へと落ちていってしまうのです。
目の前に波しぶきと暗い海、完全に海に落ちるか落ちないかのあたりで「はっ」と目が覚めてしまいます。
それか急に場面が変わって、さっきの遠足に戻っている。というパターンも。。。

とにかく現実なんじゃないかっていうぐらいリアルな夢なのです。
潮風と潮騒の音、夕焼けに染まる波の色、赤い煉瓦の古びた感触、アーチ型の窓、そして海へ落ちる時の感覚…。


基本的に私が景色を見て、海に落っこちるだけの映像なんだけど、ごく稀に(一度だけかも)たった一人だけ自分以外の人が、出てきた時があったのでした。

白いシャツを着た金髪の男の子。(10~13歳くらい?)
何か寂しそうな感じで私に向けて喋っているのだけどなんだか言葉が良く分からない。
「僕はここにいたんだ。」
みたいな意味のことなんだろうと思います。
後からよく考えてみたんだけど、きっと外国語を喋っていたのだよね。
そりゃ、当時小学生の私には理解できるはずもなく。
ただ、彼の寂しさや孤独感のようなもの、、胸がしめつけられるほど伝わってきました。

言葉にしてみるとなんだかコワー(´Д`;)な話なんですけど、すごく懐かしくて胸がキューンてなる私にしては素敵な夢だったので、ずっと見てたいな~って思う夢でした。

実はこの夢、過去世の…魂の記憶だったということに、大人になってから気づきました。
場所はイギリス〜スコットランドあたりだと思います。
とある人に過去生を見てもらう機会があり、その時言われたことには、私はそこそこ身分の高い貴族の子か何かで、母親はどうやら父の正妻ではなく、いわゆるお妾さんだったようで。
正妻との間に跡継ぎ(男子)がなかなか生まれなかったので、最初、「この子に跡を継がせる!」と父は大喜びだったようですが、正妻からの恨みを買ったらしく、後に正妻に男の子が出来ると、岬の小さなお城(塔)に幽閉されてしまいました。
そして将来を嘆き、13歳ぐらいで海に身を投げて死んでしまったようなのです。
(誰かに突き飛ばされて亡くなったような気もしなくはないのですが、ま、知る必要のない真相はいつまでたっても闇の中なのかもしれませんね)

カモメと波の音だけが友達だった私なのですが、その時の姉(正妻の子)の一人が、私のことをとても可愛がってくれていたようで、食料などを城へ運ぶ一団にこっそり紛れて会いに来てくれていたと、その方に教えてもらいました。

その姉とは今世で友人という形で再会することができました。彼女と再会したころに、そうとは知らずにこの夢をもう1度見たか何かで、この夢を小説にしようと必死でメモ帳に書きなぐっていました。そのメモには、「この夕焼けが私のルーツに繋がっている」みたいに書かれていて、過去生を知った後に見直してゾッとしました(笑)

この時の姉だった友達とは、その後色々あって(笑)疎遠になってしまいましたが、また巡り合えた奇跡には本当に感慨深いものを感じています。

そしてこの夢が、スピリチュアルな出来事へ関心を持つ一つの大きなきっかけであったことは間違いないです。

ほんと出逢いって不思議ですよね~。


↑夢の中のお城、ちょっと違うけどこんな雰囲気の場所なんですよね~。一時期このお城を探すためにやたらと英国の古城サイトを見漁ってる時がありました。(笑)

またそのうち折をみて過去世の話なども綴っていきたいと思います~~。